基礎知識編
台湾について
台湾は日本の南西、最西端の与那国島からさらに西の位置する島です。
元々は中国の領土でしたが、日清戦争で当時の中国を支配していた清朝から割譲され日本の領土となり、さらに第二次世界大戦終戦に当時の中国である中華民国に返還されました。その後樹立した中華人民共和国との争いに敗れた中華民国政府が台湾に逃れ、そのまま実効支配する形で現在に至ります。
こうした経緯もあって、日本を始めとした世界の国々からは正式な独立国家としては承認されてはいないものの、経済、文化面での交流は広く行われています。
日本も公式な立場としては国交はないとしているものの、実質的な大使館・領事館である日本台湾交流協会を通じて外交関係が維持されており、双方の交流も盛んにおこなわれています。
各種データ
- 人口:約2,359万人(2018年12月時点)
- 面積:約36,000 平方キロメートル(九州と同じ程度)
- 公用語:中国語(北京語・台湾内では「国語」と呼ばれる)
- 文字:漢字 (繁体字)
- 通貨:ニュー台湾ドル
- 日本との時差:マイナス1時間
- 車道:右側通行 (日本と逆)
気候
沖縄からさらに南に位置するだけあり、平均気温は高めで、日本と同じく島国なので湿度も高めです。(北部は亜熱帯、南部は熱帯気候。)
3月から11月くらいまでの日中は半袖でも過ごせるほどで、特に夏場の 5月から9月にかけては夜間でも厳しい暑さになります。
一方、冬場 (12月~2月) や春先 (3月~4月) の夜間は上着が必要なほど冷え込む事もあります。
雨は 3月~4月にかけては小雨が降ることが多く、5月から6月にかけては日本の梅雨と同様雨が多く、スコールのような激しい雨が降ることもあります。
また夏場になると台風も多くやってきて、飛行機の欠航が発生することもあります。気象情報をこまめに確認するのが良いでしょう。
主な都市
主要な都市は台湾島の西側に位置しています。
- 台北 (首都)
- 高雄
- 台中
- 台南
各都市は日本の新幹線に当たる台湾高鐵によって結ばれており、台北から一番離れた高雄でも約 2時間半ほどで移動することができます。
高鐵での移動の目安
- 台北~台中:約 1時間
- 台北~台南:約 2時間
- 台北~高雄:約 2時間半
(ただし、台北以外は中心部から離れた位置に駅があるので、+30分ほどかかります。)
ちなみに上で挙げた都市はいずれも政府に直属する直轄市という区分となっていて、他の都市よりも強い権限を持っています。
直轄市には他に新北と桃園が存在しており、人口は新北が台北を上回って 1位となっています。 (2位が台北、3位は高雄)
単位
暦・時間
台湾では中華民国が成立した 1912年を紀元とする民国紀元が用いられています。西暦から 1911 を引くと民国年になり、西暦 2019年は 民国 108年となります。
日付の表記は日本と変わりませんが(〇月〇日)、曜日は「星期一」が月曜日、「星期二」が火曜日と数字が増えていき、土曜日が「星六日」になります。そして日曜日だけは「星期日」、または「星期天」に表記します。
また、日数は「天」という単位を使い、一天、二天 と数えていきます。
長さ・重さ
長さや重さは公式には国際単位法に準拠しており、メートルやグラムといった世界共通の単位が使われていますが、単位の表記は主に漢字が使われます。
- 公里:キロメートル
- 公米:メートル
- 公斤:キログラム
- 公克:グラム
- 公升:リットル
また、台制と呼ばれる台湾独自の単位系も存在しています。 台制 - wikipedia